左岸 サン・ジェルマン大通りに とんでもないお店がありました。 何がとんでもないかというと 外観。 その外観の何がとんでもないかというと 色彩です。 鮮やかな あるいは毒々しい「紺」一色... って。 一昔前までのパリで 通りに面した外壁を こんな原色に塗るなんてことは 認められていなかった。 パリ市内の北のはずれと南のはずれの 地下から切り出した ベージュ色の砂岩のみで 突出した姿形もなく 高さも(時代によって基準は違えども)ほぼ同じ そのワンパターンな構造のおかげで モノ・トーンのはずが モノ・トーンではなく 見事に調和のとれた パリの街並みの景観が出来上がっていたはず... なのに。 マ…