正徳5年6月29日。この朝、いよへ着るもの、やつへも同様、形見として遣わす。夕飯後、やつと津嶋の者がやって来る。津嶋の(人)へ帯を遣わす。この日までに隼人正気に入りの山崎勝右衛門が200両の人参を飲む。この日また30両の人参を持参したと薬屋十左衛門の若い者が水野勘大夫のところへ寄って話す。参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)は、人参、白朮(びゃくじゅつ)、白茯苓(しろぶくりょう)、山薬(さんやく)、白扁豆(はくへんず)、蓮肉(蓮の実)、桔梗、砂仁(しゃにん)、薏苡仁(よくいにん)を各等分に20草分、生姜、棗(なつめ)を加える。下痢がひどければ薏苡仁を抜く。腹の痛みがあれば木香(もっこう)を…