最近の医療情勢について触れてみたいと思います。この傾向については、ごまウシが医師になった頃には既に向かいつつあるところではあったのですが、ある意味では当然と言えば当然で、またある意味では、温もりや個性が失われてきているという事になるでしょうか。 現在の医療は、標準的なものを軸として動いています。標準というのは、どこに行っても同じ治療を受けることができるというものと、治療成績も確実性を高められた治療として確立されたもののみを施すようにするというものです。ごまウシが学生時代にももちろんこのような標準治療というものがありました。その代表的な例としては、学生時代に大学の外科系の医局で目にしたものに「大…