DOI: 10.1002/tkm2.1050 www.semanticscholar.org 【目的】漢方医学において冷えは一般的な訴えであり、温経湯による治療が一般的であるが、推奨される適応症(いわゆる口訣)は一定していない。そこで本研究では、温経湯による冷え性の治療効果を予測し、温経湯の具体的な適応となるような自己申告症状を明らかにすることを目的とした。 【方法】本調査は、冷えを訴える器質的異常のない女性患者70名(年齢中央値33歳,範囲22~71歳)を対象に、初診時に現在の漢方問診票データベースシステムを用いて健康状態に関する自己記入式アンケートを実施したレトロスペクティブ・コホート研究…