古備前焼には、「陶印」または「窯印」と呼ばれる「刻印」が付いていることがあります。 この「印」は、「陶印(とういん)」「窯印(かまじるし)」と読み、作品の作者や注文主を見分けるために刻印されたと考えられています。 備前焼は、室町時代頃から江戸時代の末期まで、「大窯」と言う共同窯で焼いていましたので、その中で作品を見分けるために「陶印・窯印」が必要だったのです。 そんな「陶印・窯印」ですが、時代や陶工の違いによって、特徴や傾向が大きく異なるため、古備前焼の鑑定をする上で、非常に有効な手掛かりになります。 そこで今回は、時代年代別での古備前焼の陶印・窯印の特徴を、実際の古備前焼の画像を使って解説し…