これは読売新聞グループ本社主筆の渡邉恒雄氏の宿命です。 なるほどと思うのは、氏がこの宿命のように生きているからで、同じ生年月日の人がみな「ナベツネ」のようになれるわけではありません。 氏は、8歳の時に父親を亡くし、家長として一家の責任を負うことになります(五人兄弟の長男)。母親からはいつも「お前は総領だ・・・勉強して偉くならないかん」と叱咤されていたといいます。 政治記者になってからは、社長の正力松太郎や大物政治家の大野伴睦に気に入られて、大野の右腕として保守政界に強いコネクションを築きます。同時に、新人の時から社長を目指して、毎週社内で会合を開いてシンパを増やし、多くの著作でも知られるように…