文筆家。1972年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、フリーランス。「哲学の劇場」主宰。id:clinamen
文筆家。1972年3月14日生まれ。 慶應義塾大学総合政策学部卒業。 国書刊行会、ヤフーを経て、フリーランス。 関心領域は哲学、犬猫鳥、卓球、単車、映画、ロックなど。 ※「哲学の劇場」では「吉田浩」の筆名も使用
平井靖史先生の『世界は時間でできている』があまりにも面白いので2周しました。ただし、「めっちゃ面白いから読んで。ハイッ」と誰かに渡しても、たぶんどこから取りついたらいいのかわからないかもしれないので、わたしの思う「助走」を書きます。世界は時間でできている──ベルクソン時間哲学入門作者:平井 靖史青土社Amazonthinkeroid.hateblo.jp それはたとえば『世界は時間でできている』という「山」に対して、「ふもと」から見上げながら見どころを案内するような、類書として問題意識を確定させるような本を、わたしの読んだ本のなかから少し紹介してみたいと思いました。一方で「こっちの本はもしかす…
ビッグコミックオリジナル連載『前科者』に出て来る本。 国書刊行会は、"National Book Publishing Company"とでも訳すのでしょうか。古今東西のあらゆる奇書を訳す出版社のイメージですので、逆に、英文サイトもなければ英語ほか、他言語のウィキペディアもない、よく見るとおそろしくドメスティックな会社だったという。 漢字の社名なので、漢字文化圏に共通する社名なんじゃんという話もありましょうが、通じるのはもちろん通じますが、表記に関して、厳密には、大陸ですと《国书刊行会》、〈书〉が簡体字ですし、台湾香港韓国ですと「國書刊行會」、〈國〉と〈會〉が繁體字ですので、「国書刊行会」とい…
常に門の前にいる。 カフカの短編が冒頭に紹介されてます。 常に門の前にいる。 哲学の門前 作者:吉川浩満 紀伊國屋書店 Amazon
このたび刊行する『文学のエコロジー』(講談社)は、単著としては11冊目の本です。 というのは自分のための覚書でした。 01. 『デバッグではじめるCプログラミング』(翔泳社、2008)02. 『コンピュータのひみつ』(朝日出版社、2010)03. 『文体の科学』(新潮社、2014)04. 『世界が変わるプログラム入門』(ちくまプリマー新書、2015)05. 『「百学連環」を読む』(三省堂、2016)06. 『文学問題(F+f)+』(幻戯書房、2017)07. 『投壜通信』(本の雑誌社、2018)08. 『マルジナリアでつかまえて――書かずば読めぬの巻』(本の雑誌社、2020)09. 『記憶のデ…
@Bar&イベントスペース ミズサー ・Z世代 大体1997年から2012年生まれ(現在26ー11歳くらい) ・フクヤマ「歴史の終わり」(1992年)以後に生まれた世代 ・ポストモダン 東浩紀 全てがデータベースになる フラット化 ・SDGs 環境問題 ・歴史の終わり=資本主義リアリズム ・加速主義、思弁的実在論 ・そもそも人間は必要なのか? ・カント→メイヤスー 「相関主義(人間と対象)」→「物だけ」 ・人類の出現以前の「祖先以前性」 人類の「消滅以後」 ・吉川浩満『理不尽な進化』 マルクスからダーウィンへ ・ナオミ・クライン「資本主義自体が災害である」 ・ダニー・ドーリング『Slowdow…
11/2 (木)19:30 - 21:30 藤井翔太×宮崎智之×吉川浩満「なぜあなたはすでに哲学者なのか」『アメリカ哲学入門』(勁草書房)刊行記念 本屋B&B https://bb231102a.peatix.com アメリカ哲学入門 (現代プラグマティズム叢書) 作者:ナンシー・スタンリック 勁草書房 Amazon 哲学の門前 作者:吉川浩満 紀伊國屋書店 Amazon 認知行動療法の哲学ーストア派と哲学的治療の系譜 作者:ドナルド・ロバートソン 金剛出版 Amazon 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命 作者:宮崎 智之 幻冬舎 Amazon モヤモヤの日々 作…
youtu.be DURAN - Sapient Creature (Studio Live)Sapient CreatureDURANロック¥255provided courtesy of iTunes 芯断 健康診断してきた。 痩せてなかった( ;∀;) 歯医者通院でまた虫歯が見つかったので通院延長。 歯茎もボロボロなので歯磨き強化対策をいたす。 #FenderCustomShop: #FenderFlagshipTokyo カスタムショップフロアに #INORAN (#LUNASEA) が来店!本人所有器と同じ仕様を踏襲して製作された、Fender Custom Shop製「INORAN…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2023/07/10/000000 からの続き ↓ 大事なメールほど返信が遅れるという法則がある。大事な書物も同じだ。感想がはなはだしく遅れる。今年は野矢茂樹『心という難問』がそうだ。もう秋も深まった。なんとか片付けるべし。(いや、やっつけ仕事にしたくなかったのだから、やっつけ仕事には決してしないと心得よ)ーー感想という難問。 * 著者は<リンゴが見えているときはリンゴそのものを見ているんだ>と考える。その実感を手放したくない。私たちの多くは「意識というスクリーンに投影されたものをみている」と思っているが、そうするとリ…
ホイト・ロング『数の値打ち――グローバル情報化時代に日本文学を読む』(フィルムアート社)の書評をまとめておきます。 荒木優太さん「文学は数で読め。ホイト・ロング『数の値打ち』をズカズカに読む一人読書会」 www.youtube.com 『日本経済新聞』2023年10月14日 三中信宏先生 www.nikkei.com 『産経新聞』10月22日 紹介 www.sankei.com YouTubeチャンネル #哲学の劇場 170回 www.youtube.com 吉川浩満さん『週刊文春』10/12号「私の読書日記」 「数量的分析がもたらす新たな知見のおかげで、文学作品の楽しみ方が大きく広がると考え…
小林信彦『本は寝ころんで』(文春文庫)カバー・石崎健太郎 解説・北上次郎今、酒井順子著『本棚には裏がある』(毎日新聞出版)を読んでいる。「週刊文春」連載「私の読書日記」の2014年10月以降分から選んで再構成したもの。それ以前の分は『本が多すぎる』というタイトルで文春文庫からオリジナル文庫として2014年に刊行された。この「私の読書日記」は、私が読書日記の類を愛好するきっかけとなった「週刊文春」のご長寿連載だ。初期の頃は、立花隆、鹿島茂、池澤夏樹などのメンバーが記憶に残っているが、ティーンの私が一番楽しみに読んで大きな影響を受けたのが小林信彦だった。本書はその連載をまとめた最初の一冊。あとがき…
ようは 他人が文句を言うのが大嫌いで電話を享けるのも 受けるのも大嫌いでなにしろオレのところにほめことば以外で コミュニケーションといかけてくんじゃねえようるせえよ黙れ と他人にむけていいたいのだよ 温度なんかなんでもいいじゃねえかバカ野郎 と思っているが 一生そういう仕事をするのはイヤですが真にイヤなものはもっとイヤなものがあって 真にイヤなのは奴隷的労働であってつまり魚冷凍処理工場のそれで オレはソーセージ工場と魚工場とでともに短期バイトをしていたんですが どっちもヤですが ソーセージ工場はまだマシなほうでしたけど サカナはいやでしたねえ~~いつか文章にしてやると恨みをこめてずっと 記憶し…
中長期的には「どうしたもんかね」と思っている 短期的にはいいようなわるいような さて今日のごご 寝るいうてたがちょっとだけヒップホップの力により覚醒し 午後1で年金事務所にいって 免除期間分のあとばらいの手続きした(このあと郵送で払い込み票が送られてくる) 手続きけっこうな面倒で これじゃだれも後納しないわよね かえってきてごろごろしてから図書館いく 返す本のメモつくる 『理不尽な進化』 吉川浩満 進化論そのものというより進化論をネタとしてその中心にいる人と周辺に いる人たちの「科学」とその周辺についての態度や行動のことを 書いている本 専門家はこういう本絶対書かないだろうからしろうとを自称す…
「非哲学者による非哲学者のための哲学入門読書会」紹介記事の二つ目。 今回は会の趣旨についてお話しています。 10月1日からスタートする第四期読書会のお申し込みはこちらから: 酒井泰斗・吉川浩満「非哲学者による非哲学者の為の(非)哲学の講義」 https://bit.ly/nonPhilo 酒井泰斗・吉川浩満「非哲学者による非哲学者の為の〈哲学入門〉読書会」 https://bit.ly/nonPhiloBC
吉川浩満さんと開催している「非哲学者による非哲学者のための哲学入門読書会」の過去回でお話ししたことを note にて紹介していきます。 この会は、容易に読める難しくない文書を複数人で読みながら、他人が書いたものを読むトレーニングをおこなうことを趣旨としています。 本会のウリはトレーニングの方にあり、note に転載する「お話したこと」の内容の方にはありません(ので転載しています)。 紹介記事を読んで気になった方は、ぜひ読書会のほうにいらして(実際に身体を動かしてトレーニングに参加して)ください。 どちらも高校卒業程度相当の知識と教養を持ち、本の読み方をトレーニングしたい方を対象としています。 …
エピクテトスとフランクルから学び、人生の逆境を乗り越える。 あわせてよみたい ランキング エピクテトスとフランクルから学び、人生の逆境を乗り越える。 また、今の職場の仕事の状況が変わった。またしても同じチームの一人が辞めるということである。これで僕は壮絶に悩むことになってるのだが、またしてもストレッサーの上司と二人きりのチームである。以前も同じような状況になりメンタルを病みそうになりジョブコーチなどを呼んだのであるが、とりあえず新規採用で2人ほどチームに人員が配置されて少しは状況が改善されたという経緯があった。 そしたらあっという間に定着せずにその二人は休職したり退職したりして、またこのストレ…