1971年生まれ。慶応義塾大学環境情報学部卒業。コーエーにてゲーム制作に従事。「哲学の劇場」主宰。id:yakumoizuru
筆名: 八雲出(やくも・いずる)。 1971年1月25日生まれ。 慶應義塾大学環境情報学部卒業。 コーエー(ゲーム制作)を経て、フリーランス。 関心領域は書物、映画、音楽、美術、ゲーム、カステラ、原節子など。
このところ北海道も含めて大きなマチは軒並み猛暑に見舞われているようで、 このような時に最高気温が30度に届かない当地は、涼しさを声を大にして言い たいところです。 とはいっても、本日の最高気温は28度で、最低はいまのところ26度ですの で、湿度が高いこともあって、扇風機だけで過ごしていますと、動かなくても 汗がでることになりです。 本日は日中にすこしトレーニングに行ったり、戻ってからは夕方になってから すこし庭仕事をしたこともありまして、その都度にどっと汗をかくことになり、 シャワーをすることになりです。 雨がほとんどないこともあって、芝生の状態も悪く、その他の植物もよろしく ありません。この…
エピクテトスとフランクルから学び、人生の逆境を乗り越える。 あわせてよみたい ランキング エピクテトスとフランクルから学び、人生の逆境を乗り越える。 また、今の職場の仕事の状況が変わった。またしても同じチームの一人が辞めるということである。これで僕は壮絶に悩むことになってるのだが、またしてもストレッサーの上司と二人きりのチームである。以前も同じような状況になりメンタルを病みそうになりジョブコーチなどを呼んだのであるが、とりあえず新規採用で2人ほどチームに人員が配置されて少しは状況が改善されたという経緯があった。 そしたらあっという間に定着せずにその二人は休職したり退職したりして、またこのストレ…
は じ め に この粘土版の文字は、ソクラテスや釈迦が現われる約1200年前、紀元前1750年頃の古バビロニア時代に、人類文明発祥の地とされるメソポタミアで書かれたものです。現在、ロンドンの大英博物館に展示されています。 ここには、いったい何が書かれているのでしょうか。大昔の人が考えた神や宇宙についての真理や、考古学的な価値のある古代人の知恵なのでしょうか。 発見した歴史学者は、そうした高尚な内容を期待したかもしれません。それが、楔くさび形がた文字を1文字1文字解読してみると、こんな内容であることがわかりました。 「店に『いい銅の延べ棒を渡しますから』と約束されて金を払ったのに、ひどいのをつか…
院試に受かった。文転や転学部を目論んだり、休学したり、留年したり、研究室を移ったり、ああでもないこうでもないと迷った挙句、隘路に嵌まって時間の止まったようだったこの数年間の道のりが、ようやく開けたような気がする。道が開けたところでどこにたどり着くのかは見えないし、安堵や解放感はほんの一瞬だけで過ぎ去って、これからもなお続く人生と云う道のりに圧倒されているけれども、まあ、少なくとも歩きはじめることはできたわけだ。 数ヶ月続いた院試勉強はそれなりに負荷のかかる作業だったが、面白いこともあった。二、三回生の頃の専門科目を復習するうち、当時はその場しのぎの単位のために断片的にしか勉強していなかった知識…
そういえば、今月の「本の雑誌」が届いておりました。 今回の特集は「平凡社は本当に平凡なのか?」であります。 この特集の冒頭に置かれているのは荒俣宏さんへのインタビューでありますので、 当方よりもすこし若い人むけての特集となるようです。 本の雑誌483号2023年9月号 本の雑誌社 Amazon 「私の平凡社本オールタイムベスト3」で取り上げられているものも、当方の感 覚ともちょっと違うことです。 まあ当方の「オールタイムベスト」といえば、ほんと語るに落ちるでありまして、 面白くもなんともないことです。ほんと二十歳頃に出会って、それから半世紀であ りますか。 こうした当方の好みに近い発言をしてい…
【オンライン】8月10日(木)19時~ 大澤真幸×吉川浩満 「〈破局〉から哲学がはじまる」 - THINKING「O」019号『未来のための終末論』(左右社)刊行記念イベント| MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店https://honto.jp/store/news/detail_041000079726.html 登壇者紹介 大澤真幸(おおさわ・まさち) 1958年生まれ。社会学。個人思想誌「THINKING「O」」主宰。『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を受賞。『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞。ほかの著書に世界史の謎を読み解いた『〈世界史〉の哲学』「古代篇」「中世篇」「東…
8月4日(金) 19:00~20:30 大澤真幸+山本貴光「「終わり」の見えない資本主義の〈その先〉とは?」『資本主義の〈その先〉へ』(筑摩書房)刊行記念 代官山蔦屋 https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/34462-1648560624.html 資本主義の〈その先〉へ (単行本 --) 作者:大澤 真幸 筑摩書房 Amazon
第一回テーマ「「大正、戦前戦中、戦後と『松原頼介が見た日本経済』」から、さっそく閑古鳥が鳴いている松原商會。 ほかの書評家の方たちの棚は、棚主の方のサイン付き著書が飛ぶように売れている様子。それはそうでしょう!著者から直接買える本屋さんなんてほかにないですもの。素敵すぎます。 一般の方の棚も、棚主さんのおすすめの気持ちがあったかく伝わって、お客さんたちが楽しそうに本を手にとっています。皆さんのTwitterを見ていると順調に売れている様子。 それなのに。 『頼介伝』&関連本は、松原隆一郎會長のサインだけでなく、関連本には『頼介伝』と関連する箇所を會長にいっぱい選んでもらって、それぞれにコメント…
最近の仕事まとめです。 余裕がないので、ひとまず箇条書きで。 どれも面白く書けたと思うので、ぜひ読んでみてください。 〈雑誌〉 『文學界』8月号 円城塔×千葉雅也×山本貴光「GPTと人間の欲望の形」 www.bunshun.co.jp 〈ウェブ〉 「CINRA」山下敦弘×宮藤官九郎「『1秒先の彼』公開。山下監督と宮藤官九郎が舞台・京都を語る」 www.cinra.net 〈ウェブ〉 「KIRINto」歌人・穂村弘インタビュー「偶然が差配する世界に委ねる。歌人・穂村弘さんの幸福論」 kirinto.kirin.co.jp 〈ウェブ〉 「KIRINto」レイ吉村×しりあがり寿「ハートランドのボトル…
心療内科に通院の日。 「死にたい」と思うことはいまも度々あるけれど、その気持ちを引きずることは少し減った。何か食べたり少し泣いたり、家族と話したり、うさぎを撫でたりすると、気づけば消えていたという場合が増えた。医師は「順調ですね」と言っていた。 「治る」……、死にたいという気持ちがなくなるとか、以前のように(例えば、朝から夜中・朝方まで働き続けていた時期のように)活動できるとか、そういう日が来ることはあるのかと聞いてみた。いますぐ治りたいと思っているわけじゃない。朝から夜中まで働けるようになりたいわけじゃない。ただ、家族や知人が「治るものなのか」と心配してくれるときがあるので、気になったのだっ…
絶版本 作者:古田 徹也,伊藤 亜紗,藤原 辰史,佐藤 卓己,荒井 裕樹,小川 さやか,隠岐 さや香,原 武史,西田 亮介,稲葉 振一郎,荒木 優太,辻田 真佐憲,畑中 章宏,工藤 郁子,榎木 英介,山本 貴光,吉川 浩満,読書猿,岸本 佐知子,森田 真生,ドミニク チェン,赤坂 憲雄,斎藤 美奈子,鷲田 清一 柏書房 Amazon 柏書房の編集部が角界の知識人24人に思い入れのある絶版となった本について語ってもらったモノをまとめた本です。 冒頭で「絶版」という制度について紹介されているのですが、昨今は何かのキッカケでSNSなどでバズったりして火が付くことも無きにしも非ずなので、あえて絶版を宣…
ユリイカ2023年7月号 特集=奇書の世界 作者:竹中朗,山本貴光,吉川浩満,円城塔,酉島伝法,春日武彦,樺山三英 青土社 Amazon 面白そうだったので購入。 ユリイカ、知ってはいたが買ったのも読んだのも初めて。ほぼ丸々一冊が特集の内容に割かれている。寄稿者たちの文章が専門的でかなりハイブロウ*1。 奇書の定義について執筆者がそれぞれ思うところを提出しているが自分としては端的に言って内容が奇妙な本でいいと思う。内容つまり書かれている事柄が奇妙。しかしこう書くと何と比べて奇妙なのかという話になってしまう。比較対象となるのはいわゆる「普通に書かれた本」だろうが書いた本人は普通に書いているつもり…
図書館で前々から気になってた本を読んだ。 マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻 作者:山本貴光 本の雑誌社 Amazon 続いてこの本。 本を読むときに何が起きているのか ことばとビジュアルの間、目と頭の間 作者:ピーター・メンデルサンド フィルムアート社 Amazon 驚いたのが、どちらの本にもナボコフが想像したカフカの『虫』についての言及があったこと。具体的にいうと、どちらもナボコフが描いた「虫の想像図」を取り上げていたのだ。 もれなくついてくる何か:ナボコフの「変身」講義を読む てか『本を読むときに何が起きているのか』の最後、解説に『マルジナリア』の作者である山本貴光が登場したと…
社会学者・宮台真司氏と、現代美術作家にして文筆家そしてフェミニストである柴田英里氏が、現代フェミニズムの全貌と問題点について徹底に対談する大好評のイベント第4回をオンラインでライブ配信します。 https://kusofemi-event-20230722.peatix.com/ 欲望会議 性とポリコレの哲学 (角川ソフィア文庫) 作者:千葉 雅也,二村 ヒトシ,柴田 英里 KADOKAWA Amazon atプラス32(吉川浩満編集協力) 作者:吉川 浩満,稲葉 振一郎,木島 泰三,粥川 準二,ベンジャミン クリッツアー,山本貴光,飯島 和樹,片岡 雅知,柴田 英里,井上 智洋,平野 徳恵,…
7/6(木)19:00 - 21:30 林要×ドミニク・チェン×山本貴光「『温かいテクノロジー』刊行記念(仮)五反田ゲンロンカフェ https://peatix.com/event/3611272/ 温かいテクノロジー AIの見え方が変わる 人類のこれからが知れる 22世紀への知的冒険 作者:林要 ライツ社 Amazon インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践 作者:ドミニク・チェン 青土社 Amazon ウェルビーイングの設計論 ―人がよりよく生きるための情報技術 作者:ラファエル A. カルヴォ & ドリアン・ピーターズ ビー・エヌ・エヌ新社 Amazon 脳がわかれば心が…