先週のドイツの州選挙では、旧東ドイツであるザクセン州やチューリンゲン州で、極右勢力「ドイツのための選択肢(AfD)」の躍進が目立った(*1)。日本を抜いてGDP世界3位となったドイツだが、経済は決して良くない。特に旧東ドイツ圏では、民衆の不満が爆発寸前とも伝えられる。いわく、 ・40年間働いてきたのに、暮らしていける年金がもらえない ・移民は、何もしないで十分な手当を受け取っている と移民・難民に怒りが向いている。そこで過激な移民排斥を訴えるAfDに支持が集まっているのだ。確かに先月ゾーリンゲンで起きたムスリムによる殺傷事件など、文化的に相容れず市民と対立しているイスラム教徒は多く、治安の悪化…