太平記を読み終わりました。作者が疲れちゃったのか、義詮が死んでからは随分とあっさりしていました。人徳がある細川頼之が管領になって天下泰平になりました。めでたしめでたし、と。まあ、作者はこの時点で書くのをやめたのでしょうが、史実ではまだ先があります。義詮が死んだのは1367年。南北朝が統一されたのは1392年。その間に細川頼之も失脚しています。太平記の後半は、誰かが幕府で権力を握るたびに失脚するというのを繰り返していて、少しは前に人間から学べよとか思います。そして、裏では佐々木道譽の暗躍が・・・。太平記がまだ続いていたら、細川頼之万歳では終わらなかったことでしょう。 岩波文庫の太平記の各巻末には…