「中日新聞」HPより www.chunichi.co.jp 御陣乗太鼓(石川県無形民俗文化財)の発祥地である同県輪島市名舟町で三十一日、名舟大祭が始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、キリコ巡行は三年連続で中止となったが、御陣乗太鼓保存会のメンバーが渾身(こんしん)の演技を披露し、みこしも出て気概を示した。 午後十時二十分ごろ、奥津姫神社(白山神社)のふもとに設けられた舞台で、夜叉(やしゃ)や幽霊の面を着けた保存会員が太鼓を奉納。威嚇するように雄たけびを上げ、ばちを高くから振り下ろして迫力ある音を響かせた。訪れた人たちは勇壮な演技に見入っていた。 御陣乗太鼓は、一五七七年に上杉謙信軍が…