どこに向かっているのか イラン、パナー・パナヒ監督、93分 イランの荒涼とした大地を走る車。左脚にギブスを着けた父親、助手席でカーステレオから流れる歌謡曲を口ずさむ母親、無言で運転している20歳ぐらいの長男、一人無邪気に、はしゃいでいる幼い次男の4人が乗っている。 両親と長男は自分たちが何処に向かっているのか分かっているが、次男は知らなかった。次男には長男が結婚すると説明していた。 途中で、重い感染症の犬や自転車レースの選手を車に乗せたりしている。彼らは尾行されているような気がして何故かビクビクしている。やがて彼らは荒野にある小さな村に到着する。長男は「旅人」として迎えられて、やっと彼の行先が…