伊予国下島(大崎下島)東岸の港町。現在の広島県呉市豊町大長。室町期、竹原小早川氏出身で沼田小早川氏に属した小早川徳平家*1の本拠地となった。 小早川徳平家の下島進出 大条浦をめぐる土倉氏の執着 小早川徳平家の本拠 瀬戸内海航路における大条 港町御手洗の建設 関連人物 参考文献 小早川徳平家の下島進出 室町前期、大条を含む大崎下島は三島(大三島)の大山積神社社務職などを管掌した善氏一族の所領だった。 ところが応永二十七年(1420)八月、沙弥善麻*2は小早川徳平(竹原小早川氏当主、義春の次男)を養子として「伊予国三島領七島のうち下島」を譲ろうとした(「沙弥善麻譲状写」)。 さらに二年後の応永二十…