『これでええ。思い通りや。この寺は本物か贋物か。わしの道連れやで』 舞い上がるリュート物質、爆発・炎上する妙顕寺(放送当時、本物の寺を燃やしたと思った視聴者から苦情がきたそうですが、責められません、笑えません。どう観ても本物です)。 最早説明不要、「京都買います」と並ぶ怪奇傑作群の頂点です。 「怪奇大作戦/第23話・呪いの壺」 (1969年2月16日放送/実相寺昭雄監督) 京都の資産家が次々と怪死。共通点はふたつ。ひとつは焼け焦げた視神経。もうひとつは古美術商・市井商会の優良顧客。 事件の裏には代々市井家の影として贋作を作り続けてきた日野家の存在がありました。 『このままいったらおとうの名前は…