南が5年生の時のお話。 授業参観日に南のおかーさんが出席しました。 担任の先生が忘れ物を思い出し、急いで職員室を往復すると息が上がっていました。 「昔はこんなことはなかったのに、もうこれ以上は歳を取りたくないな」と嘆いたそうです。 「先生、若いまま歳を取ったら気持ち悪いよ」 「歳相応でいいなんじゃない」 「運動したら復活するよ」 「昼休みに一緒に走ろうか」 子供たちはそれぞれに慰めます。 「先生は運動が苦手だから、このままでいいわ」 息を整えながら先生は授業の準備を進めます。 「放置したら劣化するじゃん」男子が無遠慮に声を発します。 「あーっ、劣化って女性に失礼よ」女子がいさめます。 「じゃあ…