中島孤島が金田一京助を通して石川啄木に出会ったのは1909年(明治42年)のことだが、あるときちょうどその頃を舞台として「金田一京助と石川啄木を主人公にして創作した物語」が存在することを知った。 それは伊井圭/著『啄木鳥探偵處』東京創元社で、2020年にアニメ化されたときにその宣伝を偶然に街で見かけて知って、驚いたのだった。 テレビ放映期間がちょうど終わる頃だったので、テレビ放送ではなくネットで一気に視聴したが、ちょうど金田一京助と石川啄木と中島孤島が出会ったころの時代背景が視覚的にもよくわかってたいへん興味深く楽しむことができた。 ミステリー仕立ての物語自体は完全にフィクションなので、現実と…