国の推進する地域医療構想とは2018年の経済財政諮問会議の中で出てきた「新経済・財政再生計画改革工程表」の中の1案です。この原案では、人生の終末期における医療やケアについてなど、多くの医療関係の案が盛り込まれていました。地域医療構想もその1つであり、「地域単位で病院の役割を分担し、余剰している病床数を調節することで、医療数を削減する」というものです。 緊急での治療が必要な患者、治療が終わって自宅復帰に向けた入院・リハビリが必要な患者、意識が戻らない患者とでは必要な医療機能が異なります。これを「役割」として、地域の病院ごとに明確化・分担化を計ることで、1つ辺りの病院に余っている「役割以外の病床」…