NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第33回「修禅寺」を視聴した。 鎌倉幕府にとって排除すべき異物と成り果てた頼家は、修禅寺に追放されたのち、元久元年(1204年)7月18日、北条に駆除される形で最後を遂げた。 この事件について、「吾妻鏡」はこんな風に書いている。 十九日。己卯。酉の剋(午後六時前後)、伊豆国の飛脚、参着す。昨日(十八日)、左金吾禅閤(源頼家)[年、廿三]、当国修禅寺に於いて薨じ給ふの由、之を申すと云々。 「吾妻鏡」角川ソフィア文庫 飛脚が訃報を知らせたとだけ書いてあって、暗殺云々については触れていない。 白々しいというか、いっそ清々しいほどの隠蔽工作で、「吾妻鏡」が北条氏の立場…