松尾純一郎、57歳。 大手ゼネコンを早期退職し、珈琲店を始めたが早々に失敗し現在は無職の身の上。 まだ大学2年の娘は家を出てアパート暮らし。妻も純一郎に愛想をつかして、娘のアパートに移り住んでしまった。 再就職のあてもないし、お金もないし、趣味もない。 娘にの就職のアドバイスをしたら、逆に「お父さんって、本当に何もわかってない」といわれてしまいます。 自宅近くの喫茶店で珈琲の話をすればアルバイトの子に知ったかぶりと思われ、悔しさのあまり電車に乗って街をさまよいます。ふらりと入った老舗の喫茶店の珈琲に癒され、一軒、また一軒と喫茶店めぐりをするのでした。そして、純一郎は・・・ これから、趣味は「喫…