ヒトは「鼻」という器官でニオイを感じている。 嗅覚をつかさどる鼻の奥には「嗅毛(きゅうもう)」という小さな毛がたくさん生えている。 ヒトが目で見ることができる普通の「鼻毛」は1つの鼻に約50本生えているが、 ニオイを感じる「嗅毛」は「嗅繊毛(きゅうせんもう)」とも呼ばれ、 鼻の奥に5000万~1億本も生えている。 その嗅毛の大きさは約1000分の2ミリで、顕微鏡を使わないと見えないほど小さい。 その小さな嗅毛が「嗅細胞」または、 「嗅覚受容神経」と呼ばれるニオイを感じる細胞に5~10本くらいまとまって生えている。 嗅毛を覆う粘液にニオイ成分が溶け込むと、嗅細胞が刺激され電気信号が発生する。 そ…