私は本当に素直だなぁ…と何度感じただろうか。素直と言う表現で合っているのか分からないが、著者の思うがままに思考が誘導されているのがよく分かった。元々読書は大嫌いで考えながら読むことに慣れていないため伏線を読むことが大の苦手だ。違和感を感じることもあるが深く考えることもなくそのまま読み進めてしまう。故に推理小説などはその本が持つ面白さの半分も味わえていない気がしている。この作品にも何度も騙された(いい意味で)。私が感じたこの物語の大きな騙されポイントは3つ。6人の豹変ぶり、インタビューをしている人物、本当の6人の姿、この辺りが180度の方向転換をした印象だった。本が少しずつ好きになってきたのはこ…