なだらかに登った継子岳山頂を通過し、継子岳火口へと下る道は見た目よりも急斜面だった。舞い降りるように、火口へと下っていくようでなかなか気持ちがいい。 火口へと降りてみると、そこには沢があり、湿原が広がっていた。なんという不思議なところなんだ。 山上でとうとうと生み出される圧倒的な水の量これは、ここに足を踏み入れたものしか分からないですね。後から来た方が、つぶやいた。 通り過ぎるにはあまりにもったいない場所だ。ここで、少しくつろいでいこう。 お湯を沸かして、コーヒーを一杯頂いていると、見たことがない蝶が空から舞い降りてきた。 「キベリタテハ」だ。Wikiによると、「。日本では中部地方の高山から福…