午後早くに来客の予定があったので、昼餉の時刻を30分繰り上げた。来客とて、応接間もないので食堂で対面するわけで、その前の時間の食事に匂いのきついものは避けたいと思いつつ、あまりに寒いので、礼儀よりは寒さ対策を優先して豚汁を炊くことにした。大根、玉葱、人参、蒟蒻、豚肉をシャトルシェフで鰹出汁で煮込んでおく。皆、豚汁には、味噌がいいとか醤油に限るとか思い入れがあるので、そこは多めの一人分ずつ小鍋で最後の味付けをして食卓に運ぶ。ところが番狂わせがあって、たいてい醤油の豚汁を希望する家族の者が、今回はサムギョップサルで焼肉に添える味噌として使った、合わせ味噌とコチジャンを半分ずつ混ぜた赤味噌を希望した…