まず前回の最終部分の再確認です。防衛白書において、いわゆる「駆け付け警護」が実施される前提条件は、(1)参加5原則が満たされており、かつ、(2)派遣先国及び紛争当事者の受入れ同意が、国連の活動及びわが国の業務が行われる期間を通じて安定的に維持されると認められることの二点です。 先に後者の(2)について、まずこの原稿を書いている時点で(2016年12月4日)、南スーダンに対する外務省の渡航情報は最も危険であるレベル4の「退避勧告」で、アフガニスタンやイラクと同レベル。そもそも平和なら、国連はPKOをやらないが、ともあれ民間人は「逃げろ、行くな」という深刻な治安状態にある。 では、南スーダンの「受…