《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■高出力エンジン開発への挑戦と失敗 国鉄は1960年にキハ60系と呼ばれる準急用気動車を試作しました。 このキハ60系は、国鉄が悲願としていた大出力エンジンの試作車で、車体外観は既に量産されていたキハ55系とほぼ同じでしたが、搭載したエンジンはそれとは全く異なるものでした。 DMF31HSAと呼ばれるこのエンジンは、400PS/1500rpmを出すことができる高出力エンジンでした。 DMF31系エンジンは、もともとはディーゼル機関車用として開発されたもので、主にDD13などに搭載された垂直シリンダーの直列6気筒エンジ…