《前回からのつづき》 クモユ141の登場から15年がたった1982年、それまで長野地区では郵便車を併結した列車は客車によって運行していましたが、電車へ置き換えることが決まりました。そのため、クモユ141と同様に電車化に際して併結ができる車両が必要となり、郵政省の予算で新製されたのがクモユ143でした。 クモユ143は先代になるクモユ141を基本に設計されました。車内は前位から運転室、締切郵便室、区分室、休憩室、締切郵便室、運転室の順に配置されていましたが、クモユ141では前位側締切郵便室は小包用、後位側は通常郵便物用であったのに対し、クモユ143では前位側を通常郵便物用、後位側を小包郵便物用と…