いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 国鉄時代に活躍した貨車は車種も多く、そして車両数も膨大だったため、中には目立つことのない地味な存在だったものがあります。一方、数こそごく僅かだったものの、その機能や性能、目的などから良くも悪くも目立つ存在だったものもありました。 冷蔵車は鉄道貨物輸送が全盛期だった頃、有蓋車や無蓋車と並んで一般的に使われていた貨車で、全国各地で水揚げされた魚介類をはじめ、北海道などで生産された生乳を、鮮度を保ちながら消費地である大都市に運んでいました。 その冷蔵車、輸送する貨物を低温状態で運ぶことを目的としているため、壁面には断熱材を組み込んで保温性を…