本稿の趣旨 『呉市主催国防と産業大博覧会誌』を中心に「国防と産業大博覧会」の概略と特徴を述べる。 以下、本文内容まとめ 「国防と産業大博覧会」は戦前呉の一大ページェント 1935年3月27日から5月10まで二河公園と川原石海軍埋立地を会場に開催された 45日間の会期中に70万人の来会者をみた 開催の経緯 1933年4月、呉商工会議所が博覧会開催促進委員会を設立。8月に博覧会開催陳情書を呉市長に提出。 当初は「三呉線開通記念博覧会」と呼ばれた。 ←開催時期が三呉線全通の時期に想定していたから。早くて35年5月、1年延期して1936年春とする意見もでていた。 三呉線全通記念を捨て「国防と産業」を選…