キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦氏が、「中国の台湾武力統一はあるか」と題する産経新聞のコラム(10月21日付)でこんなことを書いていた。 では中国による台湾侵攻は時間の問題なのか。某有力紙は「デービッドソン米インド太平洋軍司令官(当時)は今年3月、中国が『6年以内』に台湾を侵攻する可能性があると指摘」と報じたが、これも誤報に近い。米上院軍事委員会公聴会で同司令官は、台湾に対する「脅威が今後6年で顕在化する」としか述べていない。 11月5日放送のNHK国際報道2021で油井キャスターがインタビューしたのは、このデービッドソン米インド太平洋軍司令官(当時)、現海軍退役大将である。