∞「甕棺概略」 甕棺とは、素焼きの棺桶です。二つの甕を合わせ、粘土で合わせ目を塞ぐ「合わせ口甕棺」と、平たい石などで口を塞いだ「単棺」があります。 子ども用の甕棺や、大人の骨だけを改めて甕に収める再葬という形での甕棺利用は他の地域でも見られるようです。しかし、大人が余裕で入るような巨大な甕棺は、北部九州独特のとのことです。海外でも、大人用は韓国と中国の一部だけでしか発見されていないようですね。 このような話を聞くと、九州は独自の文化が発展していたんだなって思います。 吉野ヶ里遺跡では、既に三千を超える甕棺が発見されています。この丘陵全体では、一万五千を越える数の甕棺が埋まっているのではないかと…