仕事をしていたら久喜が起き上がって座り、こちらを見て小さく低くNghhh・・・・とうなった。威嚇のそれではなく、久喜が甘える時に出す声を若干長くしたような感じだ。 「久喜、寝てたんじゃないの?」 「Nghhhhh」 「起きたの?」 「Nghh」 「何?」 「Nghhhhh」 「何か言いたいの?」 「Nghhhhh・・Nghh」 「何か言ってる?」 「Nghh」 「仕事するよ」 と、PCに向きなおすし、次に振り返った時はすでに丸まっていて、いつもの寝姿の久喜だった。 こんなやりとりは初めてだった。 まるで、久喜は何かを私に話しかけているようだった。 こちらがしゃべっている時は黙っていて、話し終え…