日本の場合、集合意識の範囲の指標の一つは、お祭りが開かれる神社と、小学校の校区である。明治期に小学校が設立された際には、明治政府に予算がなく、地元社会の寄付で建てられることが多かった。寄付が集まる範囲は、仲間意識のある範囲と深い関係があり、それはしばしば一つの神社の氏子の範囲と関係していた。 ~中略~ 逆にいえば、小学校が廃校になり、神社がさびれることは、その地域社会の衰退の反映である。(小熊英二『地域をまわって考えたこと』東京書籍、2019) こんにちは。昨日、三社参りを終えて家に帰ってきたら、漁師町にあった初任校のときの教え子から「もう26歳。日に日におばちゃんになってきました」という年賀…