ディスカバリー号を軍用ボートに乗り換えた地獄巡りのオデッセイ。 「地獄の黙示録[特別完全版]」(2001年/フランシス・フォード・コッポラ監督) 図らずも2001年の公開だったんですね。 誤訳の女王を世に放った罪な奴ですが、作品そのものに罪はありません。 毛穴の開くオープニング、ワルキューレ、スージーQ、哲学的なエンディング、何よりキルゴア中佐というキャラを創造した事で歴史の教科書の巻頭グラビアを飾っていい傑作です。 唯一問題があるとすれば、“ウィラード(マーティン・シーン)がどう贔屓目に見ても暗殺者に見えない”事と“カーツ大佐(マーロン・ブランド)がデブり過ぎて全身を映せない”という事でしょ…