ファミコン最盛期に「ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人」という名作があった。原作のクオリティを損なわない程度にゲームシステムやストーリーの点で攻めていて、愛着をもって遊んだものだ。原作ではパッとしないチャオズが超能力を駆使して……という話はどうでもよく、強襲、もとい教習の話である。しかも、ペーパードライバー向けの。 坂の多い町に住んでいる。いや、坂ではない。崖と言ったほうが正確だ。自宅は最寄り駅からそんなに離れていないし、超最低限の日常生活を営むには問題なし。でも、そこに「幸福」という尺度を採用した途端、ムムムと変な汗が出てくる。正直なところ、「ちょっとそこまで」の買い物などに苦労する。 ここ数…