10年以上前に「永遠のゼロ」を読んでから零戦に興味を持って、当時も坂井三郎さんの本を読んだ記憶がある。 今回はどこかのブロガーさんが紹介していて、終戦記念日の8月という事もあって手に取ったけれど、読み終わらず9月になってしまった。 「大空のサムライ」は、終戦まで生き延びたエース・パイロットの坂井三郎さんの回想記である。 印象的な部分の一つを。 ある攻撃の帰途、味方の零戦がエンジンをやられて速度が落ちてフラフラしている。そばに寄り添って飛ぶしかない。他にも友軍機が集まってきて、風防を開けて励ます。そのうち山の斜面が迫り、「自分は敵地に引き返して自爆する。」と反転して引き返してしまう。坂井は苦悩す…