知恩寺秋の古本まつりも11月5日で終了。私の古本生活も一段落である。今回の古本まつりでは、特に竹岡書店の均一台で色々拾えました。写真を挙げた『演劇博物館の栞』(早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、昭和15年12月)や『歌舞伎劇場図大展覧会目録:演劇博物館開館一週年記念』(演劇博物館後援会、昭和4年10月)がその例である。演劇博物館は、昭和3年10月の開館。初期の博物館の史料が古書市場に出たのだろうか。非常に状態がよく、旧蔵者が気になるところである。上京して博物館で「没後130年河竹黙阿弥ーー江戸から東京へーー」を観たばかりで、一種のシンクロニシティでもあった。 さて、最近読んだ村島彩加『舞台の面…