●歌は、 「山背の久世の社の草な手折りそ我が時と立ち栄ゆとも草な手折りそ」、 「栲領巾の鷺坂山の白つつじ我れににほはに妹に示さむ」 「山背の久世の鷺坂神代より春は萌りつつ秋は散りけり」 の三歌である。 城陽市久世 久世神社参道入口(JR踏切側)万葉歌碑 ●歌碑は、城陽市久世 久世神社参道入口(JR踏切側)にある。 ●歌を順にみていこう。 ◆開木代 来背社 草勿手折 己時 立雖榮 草勿手折 (作者未詳 巻七 一二八六) ≪書き下し≫山背(やましろ)の久世(くせ)の社(やしろ)の草な手折(たおり)そ 我(わ)が時と立ち栄(さか)ゆとも草な手折(たおり)そ (訳)山背の久世の社(やしろ)の草、この草…