Summilux 35mm f/1.4(2nd)で法隆寺金堂の基壇を撮影 何度か被写体にしている法隆寺金堂と五重塔の基壇。版築という工法で造られた独特な二重基壇が古都の名残を感じさせてくれる。何の変哲もない被写体ではあるが、モノクローム写真にすると、細かな砂状の基壇のディテールや時々含まれている大きめの石、さらには黒ずんだ基壇も混じっている様子が見て取れてその経年変化が面白い。特に黒ずんだ部分は、金堂の場合はもしかしたら1949年の壁画の焼損時に着いた痕跡かもしれないし、違うかもしれない。 1300年以上の歴史が刻まれていると僕が考えるこの基壇は、その経年変化が織りなす意匠ももちろんであるが、…