太極拳を学ぶ上で身法の学習はとても重要です。身法の中でも主要な5つの要項、「松肩」、「沈肘」、「含胸」、「抜背」、「裹裆」をご紹介します。 1.「松肩」(肩のゆるみ) 肩、肘、手首は連動しているので、肩関節が緩むと全身の力が手に集中します。肩の力が抜けていないと、手の感覚が鈍くなり、ロボットのような太極拳になってしまいます。両肩が緩んでいて、微塵も力が入っていないことが大切です。 2.「沈肘」(肘を沈める) 肘を沈めるのは、全身の力を手に集中させるためです。肩を緩めると気が肘へ、肘を沈めると気が手に、さらに手の掌から指先へ気が到達します。「沈肘」の練習方法は、肘の先端が地面に触れているような意…