Tai ji quan (英語ではtai chi) 中国武術の一種。形意拳・八卦掌とともに三宗内家拳に含まれ、少林拳と並んで中国武術二大流派に数えられる。 道教の思想を強く反映しており、(格闘技や健康法としてだけではなく)哲学的な深みも有している。世界中に修行者や愛好家が存在。 現在は陳式・楊式・呉式・孫式などの太極拳があり、更に簡化太極拳・総合太極拳など、多岐の種類に別れている。 以下はその内で代表的なものの説明。
先日、ついに太極拳デビューを果たした。 その日、空はやや薄曇りだったが、はりきって公園に向かう。 すでに広場にはたくさんの人が集まっており、おしゃべりの輪もいくつもできていた。私は少し前にこの公園で偶然ちらしを見つけたのをきっかけに初めてのぞいてみたわけだが、大部分の方は常連さんらしい。ぐるりと見回すと、60~80代くらいの方がほとんどであるように見えた。ただ、ところどころに私と同じくらいか少し上のようにみえる方もぽつんぽつんとしていた(だが、見た目では人の年齢を判断できないから、実際は異なるかもしれない。私もまったく異なる年齢に見られているかもしれない)。 ざっと50~70名くらいだろうか。…
日本武術太極拳連盟の「4段位教程の重点項目」の中に、「気沈丹田」と言う言葉が、初めて出て来る。 太極拳を習っている内に、「気」とか「気沈丹田」とか言う言葉を、漠然と覚えたけれども、自分の身体の感覚として、はっきりと理解出来て居る訳ではない。 辞書には「気」の事をどのように書いてあるのだろうか?「4段位教程の重点項目」には「気沈丹田」の事をどのように書いているのだろうか?文字で表現されたものを読んでも、ストレートには分からないだろうが、そこから自分なりに、想像してみるのも面白いと思ったので調べてみた。 気は天地の状態や働きに用いる言葉宇宙の根底にあるとされるエネルギー。天地にみなぎっている元気/…
34式太極扇を習ったので、套路の28~34番目の名称とその動作をメモしておく。まだマスター出来ていないので、不明部分、あやふやな部分、間違っている部分もあるが、気付いたら直していこうと思う。 28雲扇ユンシャン右爪先を南向きに調整し体重を乗せる。左脚を寄せ東方向に平行に出して雲扇。雲扇開始時の扇面は身体に平行で、要が右、左手は下で手の平が上向き。この時、右足体重で左足は右足と平行に開いている。雲扇完了時の扇面は身体に平行で、要は下、左手は手の平を外向きに左前方。この時、左足体重で右足は左足の後ろに交叉。次に、右足に体重を移動し左足を開きながら、雲扇開始時の姿勢に。これを2回繰り返す。 29震脚…
34式太極扇を習ったので、套路の19~27番目の名称とその動作をメモしておく。まだマスター出来ていないので、不明部分、あやふやな部分、間違っている部分もあるが、気付いたら直していこうと思う。 19転身帯扇ジュアンシェンダイシャン左足から左回りにまわり、3歩で1回転して南西方向に身体を向け馬歩になる。右手は内回させつつ下げて、馬歩完成時には、身体正面で下におりている。扇は開いたままで、扇親骨を右手前腕に添わして、扇面と身体は平行。左手は右手上腕に添える。 20独立開扇ドュリーカイシャン右足先を北西に向け、重心を右足に移しつつ右手を右下方向に払い扇を閉じる。扇はそのまま右後ろ経由で上へ回し再…
申し込んでおいた自治体主催のヨガ教室に参加できることになった。 実はヨガ教室は初めてではなく、30代のころ少しだけ通っていたことがある。まったくの初心者で体もめちゃんこ硬く、運動神経(ヨガと関連があるのかわからないけど)も鈍い私は、先生がやってみせるポーズをとるのにとても苦労した。 初心者向けのコースを選んだはずだったが、苦痛でしかたがなかった。 「私は体のやわらかい人が大好きで~す」と言いながら、「できる」人をほめてまわる先生の言葉がその苦痛に追い打ちをかけた。 うまくできない私は、まったく相手にされず、先生から声をかけてもらうこともなかった。 回数券がお得だと思って購入していたが、使い切ら…
太極拳の初心者に一番最初に教えるべきは弓歩の形だと思う。 初級/入門太極拳ではなく、簡化24式太極拳の套路を最初に教える指導者は多いが、弓歩の形を重視して教える指導者は少ない。手の事ばかりに指導が偏って弓歩の形に重きを置いていない様に思える。 初心者が、起勢から野馬分鬃に動く時、最初に上歩する左足の位置と向きは無茶苦茶。右足の蹴り出しもない。正しい弓歩の形を知らない為、足を置き直そうともしない。スポーツクラブの太極拳教室では、こんな風景が良く見られる。 教室では、沢山の人を同時に教えているし、色んなレベルの人が入っているから、こんな初心者がいても、丁寧な指導が行き届かないのも無理はない。 しか…
34式太極扇を習ったので、套路の11~18番目の名称とその動作をメモしておく。まだマスター出来ていないので、不明部分、あやふやな部分、間違っている部分もあるが、気付いたら直していこうと思う。 11歇歩抱扇シェブーパオシャン右足先を開いて腰を南に向け、扇は下向きにして両手を開く。両手は横から頭上へ、扇を頭上で水平に回した後、両手を交叉し下へおろす。扇は胸前に、扇の面は南向きで抱扇。右足は両手を開いた時、大きく横に広げて、その後左足の後ろへ歇歩。 12左右掛扇ズオヨウグアシャン足先を交互に付きなおしながら、身体を右回りにまわす。まわった後の形は、右足が前で体重を支え、左足は後方に伸ばし踵は…
34式太極扇を習ったので、套路の1~10番目の名称とその動作をメモしておく。まだマスター出来ていないので、不明部分、あやふやな部分、間違っている部分もあるが、気付いたら直していこうと思う。 01起勢チーシー扇を左手に持って、24式と同じ形の起勢をする。左手も右手も甲が上で、下を抑える。 02摟膝推掌ローシートゥイジャン右手は下から反時計回りの小さな円を描いて、右斜め後ろへ。左手は右手より少し遅れて、下から時計回りの円を描いて、胸元へ。左足を寄せてから左弓歩、右手は耳元経由で推掌、左手は摟掌。進行方向は南東方向。 03弓歩斜斬ゴンブーシエジャン右手を南西方向に広げた後、身体は南東向きのま…
日本武術太極拳連盟発行の、4段位昇段の為の24式太極拳点検項目「4段位教程の重点項目」(20170901) を読んでいて、疑問に思った事が有る。それを忘れない様に簡単なメモにして残しておこうと思う。 ①-1 歩法・身法= 腰が主宰して、両脚をつなげ、上肢に伝える 3)項に「後ろ胯をゆるめ、後胯と膝を後ろ踵方向に送り出し、足裏からの働きで腰を前に送る。前胯をゆるめて沈め、後ろ脚からの勁を、前膝から前足裏に伝える。この両脚の働きを上肢に伝える」と書かれている。 ㋑勁と働きは同じ意味で使っている様だが、何故書き分けているのか? ㋺「働きを上肢に伝える」と書いた所は「勁を上肢に伝える」と書いても良いの…
太極拳の教室で、推手を練習中に「套路をする時の注意点は、推手でも守るべき注意点です。これを疎かにすると、推手が上手く出来ませんよ」と、先生からお話しがありました。 24式太極拳の套路練習では「勁が足裏から腰を経て手に伝わっていくと言うイメージを持ちながら動く様に」とか「風船が四方八方に膨らんでいく様に、丹田からの広がりが手足に伝わるイメージで動く様に」と注意されたはずです。 でも、推手をする時には、その事をすっかり忘れ、手が先行して動いていませんか。塔手を組んで最初の掤をする時、肘を伸ばす事で相手を推そうとしては、駄目ですよ。丹田からの広がりが手足に伝わるイメージで身体から動き始めて、手はその…