塔島ひろみ編『大安の日はあんぱんを食べる(増補版)』読了 車掌文庫シリーズ② 西荻窪ニヒル牛通販*1にて購入。 大安の日はあんぱんを食べる(増補版) 大安の日にあんぱんを食べるといいことがある。 という出所不明の迷信を実証せんとして、大安の日にあんぱんを食べつづけた記録だ。 この思い込みの具合に、芸があった。 おもしろいのは編者が周囲の人々にもそれを義務化し、レポートを提出させているところだ。 たちまちテーマはちょっとしたプロジェクトといった態をなし、公然の秘密めいてしまう。 実行すれば、いまごろあいつもきっとあんぱんを、そしていいことあっただろうか。といった具合に暗黙の連帯が生まれるのではな…