出雲国神門郡塩冶郷の市町。塩冶郷は出雲山間部から出雲平野を貫流する斐伊川・神戸川の両河川が通過する要地であり、中世、出雲西部に大きな勢力をもった塩冶氏のもとで河川水運・流通の拠点として栄えたとみられる。 塩冶氏惣領家 築山遺跡 塩冶氏と神戸川水運との関わり 市町と商人の活動 関連人物 参考文献 塩冶氏惣領家 中世、塩冶郷を支配したのが鎌倉期・南北朝初期の出雲国守護佐々木氏の子孫である塩冶氏だった。しかし同氏は南北朝初期に家中が大いに混乱する。 暦応四年(1341)四月に出雲国守護だった佐々木高貞が謀反の疑いにより自刃。正平十七年(1362)三月、高貞の子の冬貞が塩冶郷八幡宮に塩冶郷中心部の神東…