飯梨川(富田川)中下流域にあった富田城の城下町。中世、出雲守護京極佐々木氏やその守護代で後に戦国大名となる尼子氏の本拠が置かれ、出雲国の政治的中心の一つとして栄えた。飯梨川(富田川)と中海を介し日本海水運にもつながった。また陸路でも南の山陽路、東の伯耆国、西の松江方面にも通じる軍事・交通の要衝でもあった。 中世富田城下町 大道と尼子屋敷 富田城周辺遺跡からの出土品と日本海水運 尼子氏滅亡後 江戸初期の富田城下町 関連人物 参考文献 中世富田城下町 中世富田城下町に関する史料のうち、物流拠点と思われる市場地名が見られるものがいくつかある。 文明八年(1476)五月十七日、出雲守護京極政高は、出雲…