福岡県柳川市。北原白秋の詩情と、どんこ舟がゆく掘割の風景で知られるこの町は、単なる観光地としてだけでなく、干潟という特異な自然環境の上に築かれた近世城下町として、都市史・歴史地理学的に見ても極めて興味深い事例である。本稿では、柳川城下町の成立過程、その空間構造、そして城下町を支えた掘割というインフラストラクチャーに着目し、学術的な観点から柳川という都市の姿を読み解いていきたい。 ランキング参加中日本の城 柳川城と城下町の成立 蒲池氏の築城と城下町形成の始まり 立花宗茂入城と近世城下町への転換 田中吉政による修築と町割りの整備 再封後の立花氏と城下町の再編 柳川城下町の空間構造を読む 「御家中」…