地下鉄早稲田駅(東京メトロ東西線)2番出口を出てすぐの交差点を、市谷方面に上がっていく坂道があります。 この坂道は「夏目坂」。 そう、あの文豪、夏目漱石の「夏目」です。 この「夏目坂」のふもと、地下鉄早稲田駅出てすぐの交差点の近くで、慶応3年1月5日、夏目漱石(本名夏目金之助)が生まれました。 夏目漱石が生まれた所だから、目の前の坂道が「夏目坂」と命名された?と、ぱっと見思ってしまいますが、実はそうではありません。 もちろん夏目漱石にゆかりはあるのですが、命名したのは漱石の実父の夏目小兵衛直克。直克は当時名主として、牛込馬場下横町など11か所を治めるかなりの勢力者でした。「夏目坂」という名称は…