「ねえ、晩御飯どうしようか?」夕方、スポーツジムに行こうと準備している相方が俺に尋ねてくる。明日の午後、新しい冷蔵庫が来る。そのため冷蔵庫の中を空にしておかなくてはいけない。つまり今夜は外食だ。 ジムから帰って来た相方と「じゃ、外食でいいね。早く行かないと店が閉まる」駅前へ出掛けた。時刻は夜の7時を回った辺り。駅前はあまり飲食店が多くない。俺達が住んでいる街は、川崎駅と横浜駅がすぐ近くにあるせいで、今一つ栄えていない。相方がジムで汗を流して塩分補給が必要だとのことで、ラーメン屋に入る。 食事を終えて、帰宅途中に団地の敷地内を通る。そこにはちょっとした公園的なスペースがある。俺達がこの街に住み始…