「短歌と俳句の五十番勝負」 感想の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 夕焼に塗り込められてゆくこころ (堀本裕樹) これは堀口大學の詩「夕ぐれの時はよい時」のオマージュのようです。 堀本裕樹の俳句に添えられたエッセイを読んでいると非常に多くの文学作品が登場するし、あとこの人の作品もですけど俳句を読んでいると普段全く目にも耳にもしないような日本語がばんばん出てきて、俳人は本当に文学に詳しいんだなあ、と思います。やっぱり十七音という研ぎ澄まされた短さなので、短い言葉でばしっと決めるための語彙を増やす必要があるんでしょうね。この本だけでも、「新涼」「いとど」「料峭」「青き踏…