江戸の侍・村尾正靖(1760-1841、号は嘉陵)が文化十四年六月十五日(1817年7月28日)に浜町の家から今の葛飾区東金町にある半田稲荷に参詣した日帰り旅のルートを辿った話の続き。僕は浅草から歩き出し、東京スカイツリーの下から曳舟川跡の曳舟川通りをまっすぐ歩いて、江戸時代にはなかった荒川を渡り、葛飾区四つ木までやってきた。 peepooblue.hatenablog.com 嘉陵はここにあった二軒茶屋のひとつで休憩後、舟に乗っている。嘉陵は隅田川を渡って、ここまでずっと用水沿いの四ツ木通り(今の曳舟川通り)を歩いてきたが、この用水はもとは本所地区などに飲料水を供給する上水で、本所上水などと…