「親ガチャ」という言葉があります。どの親に生まれたかで人生が決まってしまう側面が強い日本なら、もっと前から存在していてもいい言葉だったと私は思います。 アジアの国は知りませんが、法制度上、西洋先進国で、日本ほど家族の扶養義務が強い国はありません。それがよく分かるのが、下の生活保護(公的扶助)の要件です。 西洋の国では、一般に、配偶者と未成年者の子どもしか扶養義務はありません。それより扶養義務の範囲が広いドイツであっても、同一世帯までです。だから、大人になり、親から世帯分離すれば、つまり家から出れば、親がいくら豊かであっても、親に子の扶養義務はありません。逆にいえば、親の家から逃げさえすれば、子…