昭和47年4月4日、72年間走り続けた別大電車が最後の日を迎えた。新幹線が岡山まで開通して半月、豊肥本線のC58旅客がDE10にバトンを渡して半月の時であった。私にとって別大電車はいわばバス的な存在で、興味の対象はやがて消えゆく蒸気機関車が最優先であった。廃止になるなど考えたこともない町の交通機関なので蒸機がなくなってからいつでも撮れるという思いがあった。予想だにしなかったがモータリゼーションの進展で別大電車が廃止されるというニュースを聞き、改めて大分交通別大線の存在を意識する。しかも日豊・豊肥本線の蒸気機関車よりも先に姿を消すというのは大きなショックであった。 昭和通り交差点の歩道橋から大分…